琵琶湖畔で開催された全国医学生のつどいには愛媛大学から4名が参加しました。
年間テーマは“すべてのいのちが大切にされる社会”。
今回のテーマは“障害”でした。
学習講演は武内一医師による『障害とは何か』。
障害者権利条約を日本も批准したが[国連採択の8年後、世界で139番目]、未だに障がい者の視点が欠如、社会から隔離・孤立されている。武内医師のびわこ学園での経験や出生前診断・優生保護法を通して“障がい”をどう考えればいいのかをグループディスカッション。「いのち」に付加価値や順序をつける風潮が強いが、絶対的で揺るぎない「はだかのいのち」として捉え、考え、行動できる医師になってほしいというメッセージを受け止めました。
二日目の1~4年生企画では原田真吾医師(高松平和病院)から研修制度と誰のために医師になるのか、“医学生の良い医師になりたいというエネルギーは社会をよくする”と自らの学生時代の経験を語っていただきました。
5~6年生企画には眞木高之医師(松江生協病院)誰も見捨てない・置き去りにしない医師・医療の実践。人権を尊重する医療をやり通す能力を身につけることができるのは人権を守る事を最大の価値としている医療機関での研修が最大の保証となる、と語られました。
≪感想≫
・障がい者と健常者を分けて考えること自体が制度づくりや思いやりの傷害となっているように感じた。常に障がい者と健常者を一緒に考える大切さを知った。
・障がいを個性とするなら、得手・不得手と同じ。みんなの捉え方が変わるといいなと思うし、自分自身も変わっていきたい。この学びを地元に帰って同級生につたえられたらいいなと思う。
・いのちはいのちだから大事なのであって、そこに理由や価値観を求めること自体意味のないことだと感じた。義務教育の段階で、もっと人権教育をしっかりしていくべきだと思った。