9/30(土)~10/1(日) 越後湯沢で
第38回民医連の医療と研修を考える医学生のつどい[略称:医学生のつどい]
が開催されました。
愛媛からは医学生4名と水本潤希医師[愛媛生協病院]、担当者1名が参加。
今回のテーマは『公害』。学習講演は原因不明と言われ水俣病と闘ってこられた水俣病阿賀野患者会の山田氏、常に患者さんに寄り添い沼垂診療所の石黒看護師長・山田看護師、新潟民医連の小市事務局長が登壇されそれぞれの立場から報告。
1960年代新潟水俣病発生が公表されるまで、30年間 工場から阿賀野川に有機水銀を含む廃液が流され、そこで採れた魚を摂
取した住民に被害が広がりました。
当初から民医連の医師・職員が対策チームを結成し患者さんの支援や組織化に尽力しました。
【獲得目標】
①公害問題を取り巻く社会構造を学び、公害が患者さんの生活にどのような影響を与えたのか考える。
②公害問題を通し、医師として感謝さんと地域にどのように関わることができるか。
③地域の健康を守るために民医連が果たしている役割を知り、医師像を深める
家族間でさえ水俣病患者である事を隠し続けた背景にあるものは何?SGDでは様々な視点や立場から意見交換されました。「50年前の事だが今も続いている。終わらせたり風化させてはいけない、学ぶ機会を得た自分たちが伝えていきたい。何を重視すれば良いか」の質問に対し、「情報にも敏感になって現場に出かけて、共感して寄り添ってほしい」との返答をいただきました。
『患者さんの味方であり社会のひずみを少しでも良くできるようアンテナ張って現場に出てもらいたい』
長年患者さんと向き合ってこられた沼垂診療所の関川所長のビデオメッセージです。
自らの学生時代の様子やつどいへの関わり、研修先を決めた経緯を報告された下越病院 岩田真弥先生。新潟水俣病住民検診にも参加。「どんな医師になりたいか、患者さんを幸せにするために生活まるごと視野に入れて考えることが大事」とエールを頂きました。
「医師の使命とは?」考える機会になったと思います。