6月23日、愛媛生協病院の医師体験に4名の高校生が参加しました。
まず、DVD「笑って死ねる病院」鑑賞しました。
石川県金沢市の城北病院の終末期を迎えた患者・家族と向き合うドキュメンタリー番組です。
患者さんと向き合う医療、一方で病院経営の難しさなど沢山のことを感じていただけたようです。
★手術室見学。
この日は残念ながら手術室には入れませんでしたが、手術で使用する機材を見ました。
手に取ってじっくり観察。
手袋のはき方の練習。
不潔・清潔の考え方を聞きながら装着しました。
★上城医師による血圧測定・聴診器指導、回診同行
上城医師の指導の下、手動血圧計で測定しました。
見ているよりもずっと難しかったようです。
回診同行。
2人の患者さんを尋ねました。患者さんの了承をもらって聴診させてもらいました。
ちょうど家族さんがお見舞いに来られていて、生徒さんたちに「頑張ってください」と応援エールもいただけました。
患者さんに触れた後に大切なのは手洗い。医療従事者を介して患者さんに感染源を移さないためです。
上城先生に教わりながら、みんなで一緒に手洗いをしました。
回診同行では特にコミュニケーションの大切さを感じてもらえたようです。
また、患者側ではなく医療従事者側かのも視点で見学できた事も将来の医師像を考える良い機会となったようです。
★お昼の医師との交流
昼食を一緒に食べながら、医師に質問をしてもらいました。
医師になろうと思った理由や医師をしての苦労や喜びについてなど。
また、大学時代の勉強の仕方や過ごし方の質問もありました。
上城先生から一つひとつ丁寧に答えていただきました。
医師の仕事を体験することは勿論ですが、医師と直接話せたことはとても良い経験になったようです♪
今後も聞きたいことがあればお気軽にお問い合わせください☆
医師体験は毎月開催しています。
またぜひご参加ください。
職員一同お待ちしておりますヾ(*'-'*)
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2018/6/23 高校生医師体験in愛媛生協病院
20180620 連続学習講座③エゴグラム
6月20日、愛媛生協病院で上城医師による「エゴグラム」の学習会が開催されました。
愛媛大学医学部の4名の学生の参加でした。
診療の中でも活用されているエゴグラム(質問紙法の心理検査)について説明の後、参加学生も実際に検査をし、熱心に結果を読んでいました。
上城先生からは、物事には良い面と悪い面があるがどの特徴も見方によっては長所ととらえられたり、短所ととらえられたりできますとアドバイスされ、また「自分の性格傾向を知った上で有意義な学生生活を送って下さい」とメッセージが送られました。
2018/06/13 種子法廃止について~日本のおコメが食べられなくなる~
6/13(水)東温市の学生サポートセンターで線路わきカフェ(学習会)を行いました。
学生2名が参加しました。
今回は愛媛食健連(国民の食料と健康を守る愛媛県連絡会)事務局長の竹中隆さんをを講師に『種子報廃止について』レクチャーしていただきました。
「○○のうまみの素は分かる?」と竹中さん。
「○○ですかねぇ、生化学で習った様な…」と学生さん。
「そうそうさすがじゃね、では、愛果28号ってわかる?」
「…?」
「紅マドンナの事で、品種名が愛媛果試28号。ではV2ってなんだと思う?」
「…?」
「品種名は愛媛農試V2号で伊予美人っていう凄く美味しい里芋のこと。その土地に合うよう品種改良し種を守り、農家にはいつも適正価格で提供しています。お米や麦もそんな風に改良されてきました。」一同納得しました!
種子法(主要農作物種子法)とは、国が予算を組み、稲、麦、大豆の品質を管理し安定的に供給できるように全国の自治体にサポートを義務付けた法律です。
2017年3月23日の通常国会でこの法律の廃止法案が可決され、今年4月より施行されました。
これにより各都道府県は主要農作物の種を守る義務がなくなりました。
(しかし、47都道府県すべてで自治体ごとに主要農作物採取事業要綱を策定し、それに基づいて事業を継続することとなりました。)
種子法廃止は民間企業の参入に繋がり、種の値段も米の値段も上がることになります。
現在の水稲種子の販売価格(20kgあたり)は、
「きらら(北海道)」7,100円、
「まっしぐら(青森)」8,100円に対し、
民間企業が品種改良した 「みつひかり(三井化学アグロ)」80,000円と約10倍です。
そして民間企業の場合は儲からなければ撤退してしまいます。
また多国籍バイオ化学メーカー『モンサント』の参入が危惧されます。
モンサントは、ベトナム戦争で枯葉剤を開発した会社で、今はラウンドアップという除草剤が主力製品で遺伝子組み換えの種子とセット販売も行っています。農薬企業が世界の種子企業を買収し、遺伝子組み換えの種子の導入を行い、農薬とセット販売をすることが目的です。
歴史を遡ると1品種のみの栽培のため国民の半数が飢餓で死亡した国、何百という多種栽培でウイルスにより大半の作物がダメになったものの1種のみウイルスに耐えられる種があり国民が助かったという話もあります。
『食は命の根源。』種の多様性が人の命を守ることになります。
一緒に社会学習しませんか?
愛媛民医連の奨学金制度では経済支援は勿論、学習の機会も提供しています。
★奨学金制度について>★
20180612 連続学習講座②臨床推論
6月12日、愛媛生協病院で水本潤希医師による臨床推論の学習会が開催されました。
愛媛大学医学部の3名(6年生1名、5年生1名、2年生1名)の学生の参加でした。
この日は、臨床推論学習会初参加の2年生を中心に学習会は進みました。
まず水本潤希医師より「今日は普段僕が診察室でどんな風に考えながら患者さんと話をしているかを見てもらいますね」と挨拶がありました。
1例目
60歳代 男性 主訴:咳が止まらない
「この人に何を聞きたいですか?」と水本医師。
学生は思いつくまま答えていきます。
2年生が答えに困ると5.6年生がアドバイスをします。
現病歴・既往歴・社会歴・家族歴を聞きました。
次に鑑別のための質問をします。
「この人はどこが悪いのだと思いますか?」
「病名が当てる事が重要ではないので器官で答えて大丈夫ですよ。」と水本医師。
疾患を思いつく学生は疾患名を、低学年は「のど」「肺」など答えていきます。
学生が答えるたびに、なぜそう思うのかという質問をし、学生の答えに補足の説明がありました。
その後、水本先生が実際に行った対象法と診断名が告げられました。
2例目
50歳代 女性 主訴:咳が止まらない
明け方4時頃に上記の訴えで来院したケースです。
今回も学生と考えていきました。
最終的に問診と身体診察で緊急性があると判断し、手術の可能な大病院へすぐに転送し、その日のうちに手術となり大事にいたらなかったケースだったと水本先生よりお話がありました。この時、水本先生が行った検査は心電図だけだったそうです。いかに問診が大切が分かります。
学習会の最後に水本先生から
「知識が大事なのではなく、『何故そうなるのか、何かあるはず』と患者さんに対して一生懸命考えることが大事です」
「同じような主訴でも判断が違う事あり、緊急性がないとは限らないことを意識しておかないと大変なことになる事があります」
とアドバイスがありました。
☆次回以降の予定☆
6月20日(水) エゴグラム診断(心理性格診断)/講師:上城統士医師
7月 4日(水) 心電図と血圧/講師:尾崎達哉医師
7月 未定 身体診察/講師:藤原匠平医師
それぞれ時間は18:00~20:30
場所は愛媛生協病院
どの学年でも参加できます。
興味のある方はお気軽にお問合せくださいね(*´﹀`*)
お問い合わせはこちらまで
2018/6/2-/3 中四国医系学生のつどいin 島根
6/2(土)-3(日) 毎年恒例の“中四つどい”が開催されました。
学生48名・職員32名が集い、愛媛からは医学生3名、看護学生9名、臨床検査学生2名、藤原匠平先生、担当者が参加しました。4回の実行委員会でテーマ、獲得目標、講師、討論ポイントなどを学生主導で検討してきました。
1日目は「貧困」の定義・種類について藤原和成医師(大曲診療所)から総論を学び、鈴木健太郎医師(松江生協病院)指導の下、糖尿病患者さんの事例を用いて診療の現場で患者さんの背景をどう考え、どう支援すればいいかワークショップを行いました。
2日目は佐藤龍平医師(高松平和病院)から「地域に対して出来ることは何か」の総論学習、島根・広島・山口の学生から地域での活動報告の後、グループ ディスカッションを行いました。
二日間を通して、診察室から地域への視点を持つことで患者さんにより良い支援ができ、地域分析による住民の生活改善・健康づくりが可能になることを実感しました。
初参加の学生も積極的に発言し、多くの学びと友達を得られました。
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